甘くて美味しいハチミツですが生後1歳未満の乳児には与えてはいけません!とよく聞きますが、なぜなのでしょうか?そんな疑問にお応えします!
ボツリヌス症
生後1歳未満の乳児に与えると乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
ボツリヌス症とは生後1歳未満の乳児においては、腸管内で発芽、増殖して、毒素を産生して乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
症状は、便秘が数日間続き、全身の筋力低下、脱力状態、哺乳力の低下、泣き声が小さくなる、特に、顔面は無表情となり、頸部筋肉の弛緩により頭部を支えられなくなるといった症状を引き起こすことがあります。ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
かなり辛い症状も見られる為、気をつけたいですね。
生後1歳以上であれば大丈夫?
生後1歳以上になると、離乳食等により腸内環境が整う時期となるため、ハチミツを避ける必要はありません。ハチミツは栄養価の高い食品ですが、生後1歳以上になってから与えましょう。
まずは、少量与えてみて、具合が悪くなさそうなら少しずつ増やしていきましょう。 体調が悪いときなどは与えないほうが賢明です。 余裕を見て1歳半ごろまでは与えるのを待ってみるのが安心ですね。
ハチミツ以外の危険な食べ物
- 黒糖
- からしレンコン
- コーンシロップ
- 缶詰
- いずし
- 自家製野菜ジュース
- 井戸水 等
これだけの食品が危険となっています。衛生管理をしっかりして子どもに辛い思いをさせないようにしたいものですね!
ボツリヌス症予防
ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため、120℃4分間以上の加熱をしなければ完全に死滅しません。 そのため、 家庭で缶詰、真空パック、びん詰、「いずし」などをつくる場合には、原材料を十分に洗浄し、加熱殺菌の温度や保存の方法に十分注意しないと危険です。
また、お菓子やスイーツを与える際にはハチミツが入っていないかを原材料名で確認しましょう!
終わりに
早産(ここでは37週未満で産まれた場合を指します)のお子さんでしたら、修正月齢(出産予定日から数えた月齢)で1歳と考えて、発達がゆっくりなど心配な点があれば、医師に相談してみるのがよいでしょう。
1歳を過ぎれば、はちみつや黒糖はリスクの高い食品ではありません。きび砂糖、白砂糖などと同様に、甘みをつけるものとして少しずつ料理の味付けや間食の菓子に使ってかまいません。
コメント