あれもこれも「イヤ!」ばかりの2歳前後の子ども。魔のイヤイヤ期なんて言葉もあるくらいですよね。
言葉が増えてきてコミュニケーションが取れるようになり、子どもと楽しく過ごすことができるようになってくる時期ですが、イヤイヤ期が始まってしまうとどう接したらよいか悩む保護者は多いです。
そんな時は、なぜイヤイヤ言うのか、どんな接し方がいのかを知ると魔のイヤイヤ期を乗り切ることができるようになります。そんな2歳児への接し方を紹介していきましょう。
イヤイヤ期になる理由
「どうやら自分と相手は違う存在らしい」と気づき始め、自分の意志や考えを持ち始めるようになるのです。
まさに、この「自分と他の人は違う」という感覚が「自我」だといえます。
そして、今まで何も疑わず大人の言うとおりにしていたママやパパの言葉に対し、「自分はママやパパとは違うんだ」「自分で決めてみたい」という気持ちを表現しはじめます。
つまり、「成長の証」なんです!ほんとは喜ばしいことなんですよね…
イヤイヤ期の対応する為のポイント
・代替案や選択肢を出す
子どもの希望を叶えてあげられない時は、ダメで終わらせてはいけません。ほかの案を出したり、選択肢を出したりしてみましょう。「今は○○できないから、帰ってきたらしようね」とか、「これは危ないからできないけど、○○か、○○ならいいよ」などなるべく明確に子どもが想像しやすいように話してあげると、子どもも納得してくれるかもしれません。
やるかやらないかの2択ではなく、どこでやるかやいつやるかの2択の方が子どもはスムーズに納得してやります。
(例)
親「歯磨きをしよう」❌
親「歯磨きをするんだけど洗面所とリビングのどちらでする?」⭕️
1人で歯磨きをしたい子の場合
親「今〇〇くんが歯磨きしないと私がお手伝いしようかなー、それでもいい?」⭕️
その場しのぎのまた今度は子どもからの信用を失うので気をつけましょう!
・気持ちが切り替わる対応をしましょう
ほかの案や選択肢を与えても、子どもの譲れない部分があるはずです。そんな時は、気持ちが切り替わるような対応をしてみましょう。
遊びに誘ったり、子どもの大好きな話(詳しく話せる話)等を話したりお茶を飲み落ち着いてみたりと子どもの気持ちが変わる手助けをしてみるのも効く方法です。また、眠りに誘ってみるのもいいかもしれません。子どもがイヤイヤを言う時って、眠たい時に多いこともあります。
・「手伝ってあげようか?」戦法
イヤイヤ期はなんでも自分でしたい時期であり、手伝われるのを嫌がります。
それを逆手に取り、なんでも「手伝ってあげようか?」と声をかける。
その結果、「やってほしい」と子どもが言うのであればスキンシップや自分の要求を受け入れてくれた満足感に子どもは嬉しくなります。受け入れてくれない場合は「自分でなんとかしよう」という気持ちがより一層強くなり、やり始める可能性もあります!
・何に対して、「イヤ」と言っているか明確にする
例えば、朝の着替えが嫌だに対して考える「嫌だ」 は「服が気に入らない」「朝行くのが嫌だ」「他に一緒に行きたい人がいる」等々様々考えられます。
「服を着替えて」のタイミングで「嫌だ」と言ったとしても「早く着替えなさい」なんて言っても子ども自身が何を嫌がっているかが分かりません。一つずつ話をして、何が嫌なのか話してみましょう。
こだわりがあり、何かをしてからではないとその行動をしたくないルーティーンみたいなものがあるかもしれません。こだわりが強い場合はASD(自閉症スペクトラム症)の場合もあります。保育者に相談してみてください。ASDの疑いがある場合は専門機関を紹介してもらえます。(保育者の仕事の一部ですので)
障害については今後詳しく書きたいと思います。
終わり
イヤイヤ期に付き合う親はたいへんですが、子どもが自分という存在を認識し、1つの人格を持つ人間だという意識が作られている証拠でもあります。
いつかは終わるものでもあるので、気長に見守っていけたらいいですね。
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