食物アレルギーとは
摂取した食物が原因となり免疫学的機序(体を守る働きを免疫と言います)を介してじん麻疹・湿 疹・下痢・咳・ゼーゼーなどの症状が起こることを食物アレルギーといいます。 アレルギーは「過敏症」と訳されますが免疫反応の一つでありわれわれの体にとっての異物を排出するための一つのメカニズムです。
食物アレルギーの原因物質
食品衛生法によりアレルギー表示が義務づけられています(あらかじめ箱や袋で包装された加工食品、カン・ビン詰めの加工食品)。
・必ず表示される7品目:乳、卵、小麦、そば、落花生(ピーナッツ)、えび、かに
・表示が勧められている21品目:アーモンド、いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、バナナ、やまいも、カシューナッツ、もも、ごま、さば、さけ、いか、鶏肉、りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉
ただし、店頭で量り売りされる食品やその場で包装される食品、注文してつくられる弁当などでは表示されないので注意する必要があります。また、「卵」と表示されていても魚卵、爬虫類卵、昆虫卵は対象外で、「小麦」と表示されていても大麦、ライ麦、はと麦などは対象外、「乳」と表示されていても山羊乳などは対象外、「えび」と表示されていてもしゃこ類、おきあみ類などは対象外となるなど、注意が必要です。
*消費者庁HPから抜粋
食物アレルギーの検査方法・時間・場所
検査方法
プリックテスト アレルギー症状を起こす原因となるアレルゲンを判定するための検査で、過分反応を生じてもすぐふきとることができ、乳幼児にも行える比較的安全な検査です。 アレルゲンエキスを1滴滴下した箇所を1回プリックして(軽くキズをつけて)検査します。 15分後に皮膚の反応をみて判定します。
場所
内科・小児科・皮膚科などで検査を受けられます。 また、アレルギー科のある医院もあります。
金額
保険適用外の検査ですので、自費診療になります。 医療機関によって差があり30,000〜50,000円ほどかかります。
医療機関によって、2万ほどの差があるので付近の病院の金額を調べてみましょう。
医師が必要と判断した場合は、保険での検査が可能です。
検査費用のみで保険適用(3割負担)の場合、600円ほどかかります。
検査を受けてから、1~3週間ほどで検査結果がわかります
6歳未満のアレルギー検査をしてくれない場所もある!?
6歳までの乳幼児の食物アレルギー(多くはアトピー性皮膚炎の状態)では、スキンケア、ステロイド軟膏療法、環境整備の指導をすることが先決で、採血検査はそれでも改善しない場合に考慮する、と後回しになっています。
また、乳幼児の採血は大変難しく、採血量も多く、侵襲性が高い検査の部類にはいります。
コメント